第26回 未来をつくるkaigoカフェ

11月10日に開催した未来をつくるkaigoカフェは千葉の薬園台にオープンしたサービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」さんにて、下河原忠道さんよりお話を伺った後、これからの高齢者住宅に求めるものは?というテーマで皆さまと対話を通じて共有しました。

銀木犀さんの建物や居住空間、音楽サークルやダンスプログラム、地域との関わりなど様々な取り組みをお伺いする中で、その人にとっての自由な生活やリスクって一体何なのか、管理するという従来の施設サービスではない、介護をする場ではない、生活の場をつくるとは一体どういうことなのかを考える機会を頂きました。

これからは自らの意志を主張し、自分自身の趣向を大切に考える高齢者がますます増えてくる中で、今よりもさらに多様なニーズを満たせる住宅のあり方が求められます。銀木犀さんには、住み替える必要のない、社会とのつながりを持ち、いきがいを感じながら、看取りまで安心して生活できる高齢者住宅の一つのあり方として、これからも目指す形を追求し、発信していってほしいと思いました。

カフェには様々な地域で、様々な形でモデルケースとも言える活動をされている方達にお越し頂いていますが、やはりその方達一人ひとりの発信力が業界をより魅力あるものへ変えていくことができると思います。

これからもカフェはそのようなつながりを、対話を通じて実現できる場としてありたいと思いますし、今回、お食事やスイーツ、温かいおもてなしをして下さった下河原さんはじめ、奥様、銀木犀のスタッフさん、ご一緒頂いたカフェの皆さまには、素敵な時間をご一緒することができて本当に感謝します。

「未来をつくるkaigoカフェ 出張企画」

10月28日に開催した「未来をつくるkaigoカフェ」は出張企画として、小学校の授業で、前半は町田つながりの開、DAYS BLG! 代表の前田隆行さんに、「やさしさはおくすり」という紙芝居を読んで頂き、認知症の方にどんな風に接したらいいのかを考えてもらい、当事者の方への質問から実際の認知症の方がどんなことを考え、困っているのかを知ってもらいました。

後半は、前半のお話をうけてクイズ形式で認知症についての理解を深め、認知症になっても安心して暮らせる地域をつくるには?というテーマで各グループごとに話し合い、これから自分ができることをグループごとに発表してもらいました。

今回のカフェで、認知症当事者の方の目線からお話を伺うことは、今後必要な視点だと実感するとともに、正しい知識を身につけ、関わりを持つことができる子供を増やしていくことが大切だと思いました。認知症になっても安心して暮らしていける地域をつくるためには、住民一人ひとりの小さな意識の変化が大切です。これからも微力ながらそのお手伝いや架け橋となる活動ができたらと思いますし、貴重な共有の機会を本当に感謝したいと思います(^-^)

第25回 未来をつくるkaigoカフェ

10月の未来をつくるkaigoカフェは日本医療企画さんのセミナールームにて「看護師ナイト」として、前半は看護に関わる3人のゲストの視点からお話を伺い、後半は介護と看護が連携するには何が必要か?というテーマで対話を通じて共有しました。

今回の対話の中で、介護も看護も、ともにそれぞれの学びを深め、同じ方向を向いていくことが必要だということを改めて実感しました。一般的な業務内容として、介護と看護は共通のリンクする部分がある中で、看護のアセスメントと介護のアセスメントの視点の違いから、ギャップが起こりやすい間柄ではあります。そのギャップを埋めていくために、介護は、利用者の一番身近なところで関わる現場での気づきを、専門職へつないでいく重要な役割を担っているということ、また一つひとつの気づきを知識として落とし込んでいくことで専門性を身につけていくこと、自分達の目線をいかに言語化し、対等なコミュニケーションを図ることができるかという視点の必要性が上がりました。看護は、過去の学びや病院での経験から医療的なリスク回避の視点だけではなく、地域看護や老年看護といった知識を更新し、利用者の方の残っている力、強みを活かし生活を支えるという視点をもつこと、また看護の立場上、物事を判断する場面が多く、どうしても指示的で意見の押し付けや高圧的で逆らいにくいといったイメージを持たれやすい中、医療と介護をつなぐ必要不可欠な橋渡し役として機能していく必要があること、揺らぎやグレーゾンも共有しながら、ともに利用者の方の生活を支えるという視点を共通の認識としていく視点の必要性が上がりました。

最終的な目標としてはやはり、利用者の方がこの年まで生きてきてよかった、と思ってもらうために、その人にとっての生活の質を高めるとはどういうことかをみんなで考え、試行錯誤しながら、その実現に向けてチームが同じ方向を向いて連携していくことが必要だということです。その目標はつい、自分達の業務を優先して考えたり、自分自身の立場やプライドを守ることによって忘れがちになりますが、それをいつでも思い出し、確認し合い、おかしい方向へ向かいそうになれば軌道修正する必要がありますし、ケアにおけるフラットな対話ができるためには、立場や役職の違いをお互いが理解した上で、日頃から雑談ができるような関係性の構築も大切なことだと感じました。

連携するには、まずは相手の価値観を理解し、違いを受け入れることからやっとスタートラインに立てるのかもしれません。介護も看護も、それぞれの役割を果たしながら、これから求められる介護の未来へ向けて、共に学び、歩んでいけるパートナーとなることができたらとの思いを新たにしました。

未来をつくるkaigoカフェin埼玉福祉専門学校

10月18日に開催した未来をつくるkaigoカフェは「未来をつくるkaigoカフェin 埼玉福祉専門学校」として、3月に卒業したフレッシュな介護福祉士の方達と、前半はカフェの取り組みや介護について、後半は今の職場での課題やこれからについてグループごとに共有し、最後に自分が明日からでも取り組みたいことをプランとして公表してもらいました。

社会にでて間もない介護福祉士の皆さんの視点は、初心に帰ることの大切さと新人の目から見た介護現場での気づきや課題意識を知る機会になりました。それと同時に、現在の業界や現場での実際について、ベテランや先輩として、管理者や経営者の立場、また介護の周辺など様々な形で介護に関わる、それぞれのテーブルでファシリテーターをして頂いた方からも、新たな側面から介護現場の声を聞くことができたとの感想を頂きました。

介護業界が明るい未来を感じる業界になるためには、介護に関わる人達が、自分の強みとなるものを磨いていきつつ、今よりももっとプラスの視点での発信を増やしていくことが必要です。

これからもカフェの活動を通じて、介護業界での横のつながりをつくりながら、ともに発信していく機会をつくっていきたいと思っています。